【やっぱり故郷はいいよね】ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第13番・第14番 解説

弦楽四重奏曲第13番・第14番は、ドヴォルザークがアメリカ滞在で精神疲労を起こしたあと、故郷に帰って心の回復とともに書かれた曲です。 故郷ボヘミアの空気をたっぷり味わうかのような曲調。そして晩年のドヴォルザークによる円熟した技法です。 2曲とも知名度は低いかもしれませんが、素晴らしい名曲なのです。個人的には、前作の第12番「アメリカ」と同じくらい有名になってほしいです。 この記事では、バイオリン歴 […]

【ドヴォルザークの魅力が詰まった曲!】ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」解説

ドヴォルザークの「アメリカ」。弦楽四重奏曲のなかで10本の指に入るほど有名な曲です。 この曲は、晩年のドヴォルザークが、スピルヴィルというアメリカの景勝地で過ごしているときの作品です。 ドヴォルザークらしさがあふれ出た、実にのびのびとした曲です。 この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール入賞歴ありの筆者が、ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲「アメリカ」について解説します。 「アメリカ」にはどうい […]

【特にオケマン・室内楽奏者向け】iPad Proを使った電子楽譜運用のすすめ

私は、約3年前に紙の楽譜から電子楽譜(iPad Pro)に移行しました。 はじめは導入コストが掛かりましたが、現在は電子楽譜にして本当に良かったなあと思っています。 この記事では、バイオリン歴30年以上、オーケストラ歴20年以上の筆者が、電子楽譜のメリット・デメリットを紹介します。 結論、オケマン・室内楽奏者でお金がある人は、ぜひ電子楽譜を検討したほうが良いです。 電子楽譜運用のメリット 楽譜の管 […]

【西洋音楽とあらゆる民族音楽との結晶体】ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」解説

「新世界より」には、ドヴォルザークのどんな気持ちが詰まっているのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの「新世界より」。ひじょうに有名な曲ですよね。 「新世界より」という副題は、彼が晩年に滞在したアメリカのことを指します。 この曲は、ドヴォルザークの異国の地でのさまざまな思いや体験が詰まった曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール入賞歴ありの筆者が […]

【西洋音楽とボヘミア色が融合した名曲】ドヴォルザーク/交響曲第8番 解説

ドヴォルザークのあの素敵なメロディーはどこから生まれてきたものだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの交響曲第8番。通称「ドヴォ8」「ドボ8」とも呼ばれています。 牧歌的でどことなく懐かしいメロディー。しかし同時に、端正でととのった作りになっています。 この曲は、西洋音楽の構造と、いわば民族音楽の郷愁とを、うまく溶け込み合わせた曲なのです。 この記事では、バイオリン歴3 […]

【芳醇でやわらかな響きが魅力!】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番 解説

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 心にしみるような曲を知りたい・・・ メンデルスゾーンで有名な曲といえば、「真夏の夜の夢」「交響曲スコットランド・イタリア」「弦楽八重奏曲」が挙げられます。 これらに比べると、弦楽四重奏曲第1番はさほど有名ではないかもしれません。 しかし、とても素敵な曲なのです。 曲全体を端的に表すと、とても芳醇で柔らかい作品です。 タクマ(筆者) 20歳の青 […]

【軽量、頑丈、コスパも最高!】超使いやすいおすすめバイオリンケース「イーストマン」特徴を紹介

 軽くて丈夫なバイオリンケースで、なるべく安いものはない?  性能ももちろんだけれど、見た目のおしゃれさも重視したい! バイオリンケースで何よりも重視したいのは、「頑丈さ」ですよね。大事な楽器である以上、ケースの丈夫さは必須のはず。 「軽さ」も重要です。軽いほど、持ち運びの負担は軽減されます。 人によっては「見た目のよさ」なども入ってきますね。スマート、かわいい、等の基準ももちろん重要だと思います […]

【問いかけで始まるロマンチックな曲】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第2番 解説

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 弾くにあたって作曲背景を知っておきたい! メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で、もっとも有名と思われるのはこの第2番。「第2番」とされながらも、実は第1~6番のなかで最初に作られました。 タクマ(筆者) 初期の作品とは思えないほどの完成度。とても素敵な曲です! この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール入賞歴ありの筆者が、メンデルスゾーンの […]

【若さとエネルギーに溢れた音楽!】メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲 解説

メンデルスゾーンの弦楽八重奏って有名だけれど、改めてどんな曲なんだろう? 部活動の8人で弾きたいけれど、ぶっちゃけ難しい? 弦楽八重奏曲という編成は珍しく、その中ではこのメンデルスゾーンの作品がもっとも有名で、演奏機会も多いです。 小交響曲の趣がある弦楽器だけの室内楽編成で、メンデルスゾーンの素直でまっすぐなエネルギーを感じられます。聴くのはもちろん、8人集まったらぜひ演奏にもチャレンジしてほしい […]

【華やかで説得力のある音!】バイオリン弦「ロンド」特徴、使用感を紹介

 ロンドって最近有名になっているけどどんな特徴があるの?  ソリスト向き?それとも内声向き?  使ったことがある人の意見や評判を知りたい! ロンドは、トマスティーク社が発売しているバイオリン弦です。以前までは一部の工房やプロにしか販売されませんでしたが、近年は市場にも流通するようになりました。 ロンドは、とても色彩豊かで、非常にパワーのある弦です。コンクール・リサイタルにもおすすめです。 タクマ( […]