バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【解説】チャイコフスキー 序曲「1812年」|ナポレオン戦争と大砲が響く名作

チャイコフスキーの序曲「1812年」は、クラシック音楽の中でも特に派手な一曲です。 タイトルの「1812年」はナポレオンのロシア遠征が行われた年。ロシアとフランスの戦いを題材に、鐘や大砲まで使った壮大なサウンドが魅力です。あまりに迫力があるため、レコードでは「スピーカー破損に注意」と記載されたこともあります。  筆者 クラシックに詳しくなくても、この曲のテーマは耳にしたことがある人も多いはず! 本 […]

人気曲をリライトしました|「運命」「新世界」をより深く!

今回、不動の名交響曲2本をブラッシュアップしました。ベートーヴェンの交響曲第5番《運命》とドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》――これら2つの名曲解説記事を、大幅にリライトしました! ▼リライト済みの記事はこちら 作曲された背景や各楽章の特徴 演奏者視点での聴きどころ より分かりやすい構成・解説 を追加し、初めての方でも楽しめる内容に仕上げています。 特に、「運命の動機」とは何か?「新世界」 […]

【解説】ベルリオーズ 幻想交響曲|恋と幻覚が生んだ革命的音楽

激しい幻覚が生んだ、狂気すれすれの交響曲——それがベルリオーズの《幻想交響曲》です。作曲者自身の恋愛体験をベースにしたこの作品は、今も聴き手を圧倒し続けています。 異常なまでの感受性と想像力が、五つの楽章を通じて次々と爆発する構成。とくに、ギロチンの一撃や魔女のロンドなど、音楽で描かれる情景は鮮烈そのものです。 今回はそんな《幻想交響曲》を、作曲の背景から各楽章の聴きどころ、バイオリン弾きならでは […]

【解説】ラフマニノフ 交響曲第2番|心を満たす波と旋律の名曲

《ピアノ協奏曲第2番》と並び、多くの人を魅了し続けるラフマニノフの名作《交響曲第2番》。広大な情景が浮かぶような旋律、深く語りかけてくるような構成美――この作品には、彼自身の心の軌跡が刻まれています。 過去の苦悩とトラウマ、そして再び交響曲と向き合い立ち上がるまでの道のり。この曲は、ラフマニノフにとって“再生”のシンボルであり、光を取り戻した証しでもあります。 本記事では、バイオリン歴35年以上の […]

【解説】シューベルト《未完成交響曲》|2楽章だけの名作に込められた、静かなる情熱

クラシック音楽の世界には、不思議な名作がいくつもあります。その中でも特に有名なのが、シューベルトの《未完成交響曲》。名前の通り、完成していないのに、今では彼の代表作の一つとして愛されています。 この曲は、彼の晩年期に書かれました。静かなる葛藤と、歌い紡ぐようなメロディーの美しさが魅力です。 本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、未完成交響曲の特徴を解説。作曲経緯・各楽章の内容のほか、バイオリ […]

【解説】チャイコフスキー 交響曲第5番|情熱と哀愁が交差する傑作!

チャイコフスキーの交響曲第5番は、壮大なドラマと情熱に満ちた名曲です。彼の「三大交響曲」(第4~6番)の中でも、最も演奏される機会が多く、多くの人に愛されています。 この曲には、哀愁を帯びた旋律、ロシア的な情緒、そして精巧な構成美が詰まっています。まさに、チャイコフスキーらしさが凝縮された一曲といえるでしょう。オーケストラに携わる人なら、一度は演奏したことがあるかもしれません。 🎼本記事では、バイ […]

【解説】チャイコフスキー『イタリア奇想曲』|異国情緒の華やかな響き

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、チャイコフスキー「イタリア奇想曲」を紹介します。 この曲は、彼がイタリアでの保養中に書かれた作品です。イタリアの旋律がふんだんに使われているのが特徴。万華鏡のように明るい色彩を持つ、16分ほどの曲です! 筆者 晴れやかになりたいときにピッタリの曲です! この記事を読むと、イタリア奇想曲の作曲背景や、聴きどころがわかります。 簡単なま […]

【解説】ベートーヴェン『エグモント序曲』|悲劇の英雄を描いた名曲

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、ベートーヴェン「エグモント」序曲を紹介します。 この曲は、劇物語の序曲です。中世の実在人物「エグモント伯」の悲劇をベースとしています。 そのため…端正ながらも、激動のストーリーが味わえる一曲。8分間の中に物語が凝縮され、ベートーヴェンの活き活きした書法を楽しめます。  筆者 ベートーヴェンの序曲の中でも、かなり完成度が高い一曲です! この記事を読むと、 […]

【名曲解説】シベリウス『フィンランディア』|国を鼓舞した壮大な旋律

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、シベリウス「フィンランディア」を紹介します。 この曲は、フィンランド国民の苦難と、輝かしい未来を描いています。 蜂起を起こす国民の心が感じられ、とても高揚感のある音楽です! この記事を読むと、シベリウスの人物像、この曲のバックストーリーや各部の内容がわかります。 簡単なまとめ ロシアの圧政により、フィンランドの民族主義が高まった時代 […]

【解説】R.シュトラウス『ばらの騎士』|華麗なるモーツァルト風楽劇

今回は、音楽史終盤の作曲家…リヒャルト・シュトラウスの素晴らしい曲を紹介します。 リヒャルトの代名詞ともいえる曲で、ぶわっと広がる色彩・鮮やかさが特徴です。 それだけでなく、この作品はモーツァルトのオペラを目指しており、陽気で聴きやすいです。 この記事では、「ばらの騎士」のストーリー、作曲背景、組曲の聴きどころなどを紹介します。  筆者 今日ではオペラはほぼ上演されず、25分程度に短縮された組曲が […]