【美しさと、あふれんばかりの情熱の曲】チャイコフスキー/弦楽四重奏曲第1番 解説

チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番。 「アンダンテ・カンタービレ」という美しい楽章で有名です。 アンダンテ・カンタービレはもちろんですが、実はそれ以外の部分も素敵な曲なのです。また、後半部分には舞曲的で楽しい要素もあります。 全体的には、美しさと情熱のバランスが取れた麗しい曲です。 この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、チャイコフスキー/弦楽四重奏曲第1番について解説します […]

【バイオリンとビオラだけの美しい室内楽曲】ドヴォルザーク/テルツェット 解説

テルツェットは、ドヴォルザークの室内楽曲のひとつで、バイオリン2本とビオラによる珍しいトリオの曲です。 この曲は、ドヴォルザーク自らが知人と演奏するために作られました。 そのため、鑑賞としてはもちろん、「演奏する楽しさ」にも満ちあふれた素敵な曲です。 この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ドヴォルザーク/テルツェットについて解説します。 ドヴォルザークの人物像や、この曲のバッ […]

【「傑作の森」終盤の名作!】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番「ハープ」・第11番「セリオーソ」解説

弦楽四重奏曲第10番「ハープ」・第11番「セリオーソ」は、ベートーヴェンの中期作品群…「傑作の森」の終盤に作られた曲です。 この2曲は、ベートーヴェン30代の劇的なドラマを乗り越えて作られた、いくぶん大人びた作品たちです。 彼の中期作品のなかでは比較的コンパクトで、聴きやすく、隠れたファンも多いです。 この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番 […]

【ガット弦の最高峰!】バイオリン弦「オリーブ」特徴、弾きごこちをレビュー

オリーブは、ガット弦の最高峰ともいわれるバイオリン弦です。 音色は、とても艶やか。 ガット弦ならではの豊かな倍音成分。 ノイズがなく、吸い付くような弾きごこち。 相応の値段はしますが、一度はその音色を体験してほしいです。 この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール歴ありの筆者が、オリーブの特徴、操作性などを紹介・レビューします。この記事を読むと、オリーブのどういった点が魅力なのか、なぜガット […]

【やっぱり故郷はいいよね】ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第13番・第14番 解説

弦楽四重奏曲第13番・第14番は、ドヴォルザークがアメリカ滞在で精神疲労を起こしたあと、故郷に帰って心の回復とともに書かれた曲です。 故郷ボヘミアの空気をたっぷり味わうかのような曲調。そして晩年のドヴォルザークによる円熟した技法です。 2曲とも知名度は低いかもしれませんが、素晴らしい名曲なのです。個人的には、前作の第12番「アメリカ」と同じくらい有名になってほしいです。 この記事では、バイオリン歴 […]

【ドヴォルザークの魅力が詰まった曲!】ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」解説

ドヴォルザークの「アメリカ」。弦楽四重奏曲のなかで10本の指に入るほど有名な曲です。 この曲は、晩年のドヴォルザークが、スピルヴィルというアメリカの景勝地で過ごしているときの作品です。 ドヴォルザークらしさがあふれ出た、実にのびのびとした曲です。 この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲「アメリカ」について解説します。 「アメリカ」にはどういったバッ […]

【特にオケマン・室内楽奏者向け】iPad Proを使った電子楽譜運用のすすめ

私は、約3年前に紙の楽譜から電子楽譜(iPad Pro)に移行しました。 はじめは導入コストが掛かりましたが、現在は電子楽譜にして本当に良かったなあと思っています。 この記事では、バイオリン歴30年以上、オーケストラ歴20年以上の筆者が、電子楽譜のメリット・デメリットを紹介します。 結論、オケマン・室内楽奏者でお金がある人は、ぜひ電子楽譜を検討したほうが良いです。 電子楽譜運用のメリット 楽譜の管 […]

【西洋音楽とあらゆる民族音楽との結晶体】ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」解説

「新世界より」には、ドヴォルザークのどんな気持ちが詰まっているのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの「新世界より」。ひじょうに有名な曲ですよね。 「新世界より」という副題は、彼が晩年に滞在したアメリカのことを指します。 この曲は、ドヴォルザークの異国の地でのさまざまな思いや体験が詰まった曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ドヴォ […]

【西洋音楽とボヘミア色が融合した名曲】ドヴォルザーク/交響曲第8番 解説

ドヴォルザークのあの素敵なメロディーはどこから生まれてきたものだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの交響曲第8番。通称「ドヴォ8」「ドボ8」とも呼ばれています。 牧歌的でどことなく懐かしいメロディー。しかし同時に、端正でととのった作りになっています。 この曲は、西洋音楽の構造と、いわば民族音楽の郷愁とを、うまく溶け込み合わせた曲なのです。 この記事では、バイオリン歴3 […]

【芳醇でやわらかな響きが魅力!】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番 解説

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 心にしみるような曲を知りたい・・・ メンデルスゾーンで有名な曲といえば、「真夏の夜の夢」「交響曲スコットランド・イタリア」「弦楽八重奏曲」が挙げられます。 これらに比べると、弦楽四重奏曲第1番はさほど有名ではないかもしれません。 しかし、とても素敵な曲なのです。 曲全体を端的に表すと、とても芳醇で柔らかい作品です。  筆者 20歳の青年が作っ […]