【演奏の核心】テンポの決め方と揺らし方|自然な速さはどう選ぶ?
演奏するうえで、「テンポをどう決めるか」「どこまで揺らすか」は永遠の課題です。一見、機械的に決められそうでも、テンポは私たちの鼓動や感情と深く結びついています。 筆者 テンポの感覚が合ってると、音楽に自然に乗れるんですよね! 年齢や経験によって、自然に感じる速さも変わってきます。さらに、ソロと室内楽では、テンポの“落とし所”がまったく違うこともあります。 テンポ指定が書かれている曲でも、表現を追求 […]
演奏するうえで、「テンポをどう決めるか」「どこまで揺らすか」は永遠の課題です。一見、機械的に決められそうでも、テンポは私たちの鼓動や感情と深く結びついています。 筆者 テンポの感覚が合ってると、音楽に自然に乗れるんですよね! 年齢や経験によって、自然に感じる速さも変わってきます。さらに、ソロと室内楽では、テンポの“落とし所”がまったく違うこともあります。 テンポ指定が書かれている曲でも、表現を追求 […]
死の影を感じながらも、創作への意欲は衰えなかった――そんな時期に生まれたのが、シューベルトの弦楽四重奏曲第14番《死と乙女》。 弦楽四重奏という四人の対話の中で、深い感情と緊張がぶつかり合う劇的な傑作です。自身の歌曲《死と乙女》の旋律を引用し、生と死の境界を彷徨うような音楽が描かれています。 筆者 聴き手の心をグワッと掴むような音楽です…! 本記事では、作曲の背景から曲全体の構成、各楽章の聴きど […]
「内声らしい響き」を出したい! オケや室内楽でおすすめの弦がほしい! そんな悩みを抱えるビオラ奏者にこそ試してほしいのが、トマスティーク社の新弦「ダイナモ」です。 この弦の魅力は、ただ柔らかく溶けるだけではありません。響きに優しさがありつつも、しっかりとした密度と反応性を持ち、「弾きやすさ」と「表現力」の両立を実現しています。 筆者 ダイナモは“内声奏者のための名品”。これ、ほんとにおすすめです […]
チャイコフスキーの序曲「1812年」は、クラシック音楽の中でも特に派手な一曲です。 タイトルの「1812年」はナポレオンのロシア遠征が行われた年。ロシアとフランスの戦いを題材に、鐘や大砲まで使った壮大なサウンドが魅力です。あまりに迫力があるため、レコードでは「スピーカー破損に注意」と記載されたこともあります。 筆者 クラシックに詳しくなくても、この曲のテーマは耳にしたことがある人も多いはず! 本 […]
今回、不動の名交響曲2本をブラッシュアップしました。ベートーヴェンの交響曲第5番《運命》とドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》――これら2つの名曲解説記事を、大幅にリライトしました! ▼リライト済みの記事はこちら 作曲された背景や各楽章の特徴 演奏者視点での聴きどころ より分かりやすい構成・解説 を追加し、初めての方でも楽しめる内容に仕上げています。 特に、「運命の動機」とは何か?「新世界」 […]
激しい幻覚が生んだ、狂気すれすれの交響曲——それがベルリオーズの《幻想交響曲》です。作曲者自身の恋愛体験をベースにしたこの作品は、今も聴き手を圧倒し続けています。 異常なまでの感受性と想像力が、五つの楽章を通じて次々と爆発する構成。とくに、ギロチンの一撃や魔女のロンドなど、音楽で描かれる情景は鮮烈そのものです。 今回はそんな《幻想交響曲》を、作曲の背景から各楽章の聴きどころ、バイオリン弾きならでは […]
バイオリン弦を選ぶうえで、音質だけでなくランニングコストも重要なポイントです。特に一つの弦を長く使うには、価格の手頃さ、寿命の長さ、総合的な音の良さが欠かせません。 筆者はバイオリン歴35年以上、アンサンブル歴20年以上。これまで数多くの弦を試してきた中から、コストと音質のバランスに優れたおすすめ弦をご紹介します。 本記事では、「10,000円前後」「半年近く使える」という条件を満たした弦だけを厳 […]
「ラ・レ・ミ・ラ」――このわずか4音の旋律が、全楽章を貫く原動力。ハイドンの弦楽四重奏曲第76番《五度》Op.76-2。本曲は、格式高くもどこか冷徹な世界を描き出しています。 作曲されたのは1797年――まさに古典派の様式が完成し、のちの音楽が築かれる土台が整った時代。この作品は、「短調曲の王道」とも呼べる完成度を誇ります。 本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、この《五度》の魅力と演奏の面 […]
以前の記事で、1st/2ndバイオリンのプルト配置についてお話ししました。そして今回も「プルト(席順)」のお話。きっとこれが最後になると思います。 オーケストラの座席は、ずっと固定する必要はありません。むしろ、練習中は意識的にローテーションを行うことで、全体の響きやチームワークがぐっと良くなることもあります。 筆者は、バイオリン歴35年以上・オーケストラ歴20年以上。これまでの経験から感じてきた、 […]
《ピアノ協奏曲第2番》と並び、多くの人を魅了し続けるラフマニノフの名作《交響曲第2番》。広大な情景が浮かぶような旋律、深く語りかけてくるような構成美――この作品には、彼自身の心の軌跡が刻まれています。 過去の苦悩とトラウマ、そして再び交響曲と向き合い立ち上がるまでの道のり。この曲は、ラフマニノフにとって“再生”のシンボルであり、光を取り戻した証しでもあります。 本記事では、バイオリン歴35年以上の […]