バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【解説】シューベルト 弦楽四重奏曲第12番「四重奏断章」|後期の傑作を予感させる9分間

ざわめくトレモロが爆発し、聴き手を一気に不穏へ引きずり込む—— それがシューベルトの「四重奏断章」です。わずか9分ほどの単一楽章ながら、後の「未完成」交響曲を予感させる名曲として知られています。 じつは完成したのは第1楽章だけで、第2楽章は書きかけのまま放棄されました。「未完」でありながら忘れがたい——そんな魅力をたたえた作品です。  筆者 現代では第1楽章のみが演奏されます。わずか9分、あっとい […]

【解説】シューマン 交響曲第1番《春》|芽吹きの喜びが響く名曲

人生の春を告げるような、喜びのファンファーレ—— シューマンの交響曲第1番『春』は、そんな季節の高鳴りをまるごと音にしたような一作です。 シューマンといえばピアノ曲で知られていますが、4つの交響曲もとても人気があります。 なかでもこの第1番は、彼が初めて完成させた記念すべき交響曲。 長く待ち望んだクララとの結婚を果たし、人生がまさに「春」を迎えた時期に書かれました。 全4楽章を通じて「長い冬から、 […]

【あなたは知ってる?】かっこいい弦楽合奏曲5選|チャイコフスキー・バルトーク・エルガーなどのおすすめ名作を厳選!

普段あまりクラシックを聴かない方でも、慣れ親しんだ方でも、 耳にしただけで「おお、かっこいい!」と感じられる名曲がありますよね。 今回のテーマは、弦楽合奏曲! この記事では、 どこかで耳にしたことのある定番の弦楽合奏曲から、知る人ぞ知るレアな名作まで、 「かっこいい弦楽合奏曲」を軸に厳選して紹介します。 バイオリンやヴィオラ、チェロが重なったときの、分厚くて艶のある響き。 あの音に、思わずシビれる […]

【第九の後の世界】ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第12番 解説|極致に至った作曲家の、新たな境域

「第九の後の世界」—— 年末になると、ベートーヴェンの《第九》を聴く人も多いのではないでしょうか。 では、その “第九の後の世界” をご存じでしょうか? その答えの一つが、後期弦楽四重奏曲の入口、弦楽四重奏曲第12番です。 “第九の後の世界” を味わえるのは、後期弦楽四重奏曲ならでは。 堂々とした和音で幕を開け、深い和声の世界へと沈み込んでいく—— […]

バイオリンの乾燥対策に必須!「ダンピット」「ヒューミトロン」買うメリットと正しい使い方

 楽器にとって最も危険なのは「乾燥」です! “湿度が高いと音がこもる…”なんて言われますが、 そんなことよりも致命的なのが乾燥。 放置すると、ひび割れや接着の剥がれなど、大きなダメージにつながります。 筆者 湿度20%台、暖房ガンガンの体育館でチューニングしていたら、 「バキィッ!」という音とともに、友人の側板-裏板に亀裂が入る場面に遭遇しました…(恐怖) とくに日本の秋冬は空気が乾き、乾燥対策が […]

初心者でも安心!バイオリン弦の買い方&張り替え方を完全解説

「バイオリンの弦ってどうやって替えるの?」 「そもそもどうやって買えばいいの?」 …と迷ったことはありませんか? バイオリンは大切な楽器だからこそ、弦の新調となると不安になりますよね。 でも大丈夫!弦を買うときのポイントや張り替えのコツを押さえておけば、初心者でもちゃんと自分で交換できます。 しかも、新しい弦にすると音がびっくりするくらいフレッシュになって、弾くのがもっと楽しくなるんです♪ 筆者 […]

【解説】チャイコフスキー スラヴ行進曲|戦争の不安、スラヴ民族の心情を描いた名作

明暗を織り交ぜたスラヴの歌たち—— チャイコフスキーの「スラヴ行進曲」(スラブ行進曲)は、当時の戦争の不安と民族の心情を描いた、力強い一曲です。 全体は10-11分ほど。重苦しい中低音の挽歌から始まり、民族的なリズムが心を掻き立てます。チャイコフスキーはもともと民族性を取り入れるのが得意な作曲家でしたが、この曲はそれが際立っています。背景には何があったのでしょうか…?  筆者 心を底から揺さぶって […]

【傑作解説】メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第5番|色彩豊かな最高傑作

豊かな世界観、艶やかな色彩—— メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第5番は、彼の中後期の集大成ともいえる作品です。 彼の作品の中では知名度が控えめですが、実は彼が「自身の最高傑作」と評したほどなのです! 筆者 実際の演奏でもさまざまな名場面が味わえる名曲です! 機会があればぜひ味わっていただきたい一曲。この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、弦楽四重奏曲第5番の聴きどころや魅力を演奏者目線で解説 […]

【解説】サン=サーンス「死の舞踏」|真夜中に踊る骸の交響詩

真夜中、墓場で骸骨たちが踊り出す—— 「死の舞踏」は、フランスの作曲家サンサーンスが手がけた、7分ほどの短い交響詩です。 演奏時間こそ短いものの、鮮烈な音の情景が広がるこの作品。E線を半音下げたバイオリンソロや、木琴で表現された「骨の音」など、色彩豊かな工夫が随所にあります。 筆者 コンマスが独奏を掛け持つことも。2台のバイオリンを持ち替える場面が見られるかもしれません! この記事では、バイオリン […]

【隠れた名曲】シベリウス「内なる声」|透明感と深遠の弦楽四重奏曲

シベリウスの数少ない弦楽四重奏曲——「内なる声(Voces intimae)」は、透明な響き・深い精神性が魅力の一曲です。 原題 Voces intimae には、「内面」と「親密さ」という二つの意味が込められています。そのため、日本語では「親愛なる声」と称されることも。しかしその音楽は、どこまでも静かに、深く沈んでいくような作曲者の声のようです。  筆者 個人的には「内なる声」のほうが、曲の印象 […]