バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!
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オーケストラ曲の紹介

【解説】ベートーヴェン/交響曲第9番(第九)【歓喜の歌が響く名曲】

第九のメロディは知っているけど、全体ではどんな曲なの? あの歌詞の元ネタはなんだろう? 日本では、年末に第九が必ず演奏されます。 あの大合唱のメロディは誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか。 しかし第九は、あのメロディ以外にもさまざまなメッセージや仕掛けに溢れています。 ベートーヴェンの遺した最後の交響曲だけあり、強い意志が見られる曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上、コンクー […]

【解説】シベリウス/交響曲第1番【北欧の風が紡ぐ幻想詩】

北欧の作曲家…特にシベリウスの曲は、聴くだけで厳しい自然や、ドラマ、伝説性といったものが感じられます。 彼の交響曲第1番は、その最たるものかもしれません。その曲調のルーツは何なのでしょうか。  筆者 第2番のほうが有名ですが、第1番もより彼らしさを感じる名曲です! 今回は、バイオリン歴35年以上、コンクール歴ありの筆者が、シベリウスの交響曲第1番を紹介します。 この記事を読むと、彼のバックストーリ […]

【解説】メンデルスゾーン/交響曲第3番『スコットランド』【旋律が紡ぐ歴史小説】

今回は、メンデルスゾーンの有名な交響曲「スコットランド」を紹介します。 メンデルスゾーンは速筆で、短い生涯のなかでもたくさんの曲を書きました。 しかし、この交響曲は彼が完成までになんと13年もかかったのです。 38歳の生涯の、21歳~33歳をかけた曲。 この記事を読むと、彼はなぜこの曲を書いたのか、人生になにがあったのかが分かります。  筆者 後半では、バイオリン弾きとしての視点も紹介します! [ […]

【解説】ドヴォルザーク/交響曲第6番【故郷の響きを刻んだ飛躍作】

ドヴォルザークの交響曲第6番。 この曲は、全体的に明るく、のびのびとした楽想です。 一方、ドヴォルザークの曲のなかでは、あまり有名ではありません。 しかし、彼の音楽を詳しく知るうえで、この曲はとても重要なのです。 この曲は、彼が意識的に民族音楽を交響曲に取り入れた最初の曲であり、また彼の名を国際的に広めるきっかけともなった曲でもあるのです。 第3楽章の「フリアント」をはじめ、独特な楽想も多く登場し […]

【解説】チャイコフスキー/交響曲第4番【心を貫く運命の旋律】

チャイコフスキーの交響曲第4番。演奏者の間では「チャイ4」とよく略されます。 とてもドラマチック・劇的な曲調で、多くの人に好まれる曲ですね。 実は、チャイ4はチャイコフスキーの人生観を知るためにとても重要な曲です。 チャイコフスキーは、自分の価値観…とくに人生観を、彼の後期三つの交響曲に作曲という形で示しています。 中でもチャイ4は、チャイコフスキー自身の遺した手紙のなかで主な楽想が告白されていま […]

【解説】ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」【アメリカの民族音楽を取り入れた名作】

「新世界より」には、ドヴォルザークのどんな気持ちが詰まっているのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの「新世界より」。ひじょうに有名な曲ですよね。 「新世界より」という副題は、彼が晩年に滞在したアメリカのことを指します。 この曲は、ドヴォルザークの異国の地でのさまざまな思いや体験が詰まった曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ドヴォ […]

【解説】ドヴォルザーク/交響曲第8番【ボヘミアの息吹と西洋の洗練】

ドヴォルザークのあの素敵なメロディーはどこから生まれてきたものだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの交響曲第8番。通称「ドボ8(ドヴォ8)」とも呼ばれています。 牧歌的でどことなく懐かしいメロディー。しかし同時に、端正でととのった作りになっています。 この曲は、西洋音楽の構造と、いわば民族音楽の郷愁とを、うまく溶け込み合わせた曲なのです。 この記事では、バイオリン歴3 […]

【解説】ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」【歴史を動かした音楽の革命】

「運命」という副題は有名だけれど、改めてどんな曲なのだろう・・・? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! 「ジャジャジャジャーン」 これだけで伝わる曲だというのもすごいですね。 今回は、日本人が最も知っている曲であろう、ベートーヴェンの「運命」についてです。 冒頭の4つの音がとても有名ですが、魅力はそれだけではありません。全体を通してものすごいエネルギーに溢れた、屈指の名作です。  筆者 あま […]

【解説】ベートーヴェン/交響曲第4番【“英雄”と“運命”の間に生まれた名作】

ベートーヴェンの第4番はあまり聞いたことがないけれど、どんな曲なのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』、第5番『運命』は有名な曲ですね。 実は、その間に位置する交響曲第4番も、とても魅力的な曲なのです。 後世のメンデルスゾーンは、ベートーヴェンの交響曲第4番が大好きで自筆譜を持っていたほどです。シューマンもまた、同じように絶賛しています。 筆者 […]

【遺書から生まれた革命】ベートーヴェン「英雄」徹底解説!

ベートーヴェンの英雄・・・作品名はよく聞くけれど、どんな曲なんだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ベートーヴェンの交響曲と言われて誰もがパッと思いつくのは、「運命」や「第九」です。 しかし、今回紹介する「英雄」も、これらに負けないくらい大切な曲です。 というのも、それまでのクラシック音楽の概念を壊したと言われるほど、クラシックの歴史にとって重要な曲だからです! 筆者 ベートーヴェン […]