楽器演奏において、手順とイメージを連動させることはとても重要です。
たとえば、自分のフォームを改善したいときです。
この、手順・イメージの連動には、2種類のタイプがいると思います。
- 「具体的な手順から入ったほうがわかりやすい人」
- 「イメージから入ったほうが分かりやすい人」
ちなみに、筆者は後者…イメージ先行派です。
この記事では、イメージ先行派と手順先行派の違いや、自分がどちらか分かっておくメリットをお話しします。
楽器を習うとき、教えるときに、どちら派か分かっているとけっこう落とし込みやすいです!
簡単なまとめ
- どちら派か分かっておくと自分のなかに落とし込みやすい
- イメージ派の人は「なぜそのイメージが良いのか」を知るのも大事
- 教える側は、どちらで伝えるのか切り分けられるとよい
手順先行派とイメージ先行派の違い
手順先行派
手順先行派は、具体的に右手をどうするか、左手をどうするか等と教えられたほうがわかりやすい人です。
たとえば弓圧のかけ方に関しても:
- 親指で弓の重心をコントロールする
- 指先に力は入れない
- 上腕の重さが自然と伝わる高さを探そう
…といった感じです。
経験上、運動神経の良い人や、理系脳・数学脳の人に当てはまりやすいですね。
イメージ先行派
イメージ先行派は、想像…自然と体が動いてしまうような例えが良い人です。
先ほどの弓圧のかけ方に関しても:
- 弓の先端に重しが乗っているイメージで!
- 自分の重さを、上から自然に被せるようにしよう
…といった感じです。
手順で教えられると逆に身体が硬くなってしまう人は、こっちのほうが良いです。
最終的には連動させることが大事
手順先行でもイメージ先行でも、最終的には両方を連動させることが大事です。
簡単にいうと
- 手順先行派は、手順をイメージ・無意識に落とし込むのが大事
- イメージ先行派は、上手くいったイメージから根拠を模索するのが大事
ということです。
(手順→イメージ、イメージ→手順、の順序の違いともいえます)
筆者はイメージから入りますが、イメージで上手く弾けるだけではなく、
「こういう根拠だからこのイメージが大事なんだ」と自分のなかで裏付けるのが重要だと思っています。
手順とイメージをきちんと連動させることで、よくないイメージ・身体の使い方を防げます。
このために、ふたつの連動性がうまい先生に就けるとなお良いですね。
自分のなかで脳内変換するのも大事
イメージで伝えられたほうが分かりやすいのに、手順で教えられることはよくあります。
そういった場合は、自分のなかで分かりやすい形に脳内変換することも大切だと思います。
逆も同じで、具体的な身体の動かし方を知りたいのにざっくりしたイメージしか言ってくれない人もいます。
そういった場合も、同様に変換することが大切です。
長く楽器を続けていると、この脳内変換も上手くなっていきます。
逆に、自分が教える側の立場になったら、イメージと手順をどれくらいの割合で伝えるのか考えるのも大切だと思います!
まとめ
- どちら派か分かっておくと自分のなかに落とし込みやすい
- イメージ派の人は「なぜそのイメージが良いのか」を知るのも大事
- 教える側は、どちらで伝えるのか切り分けられるとよい
イメージと手順の連動性についてお話ししました。
考え方をひとつ変えるだけで上達速度が変わることもあります。
奏法をより分かりやすく落とし込みたい人は、考えてみてはいかがでしょうか?