バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【安定感×コスパが魅力!】バイオリン肩当て「KUN SOLO」を徹底レビュー

  • より安定感のある肩当てがほしい!
  • 価格と品質のバランスが良いものはない?

「KUN SOLO」は、安定感と機能性が魅力の新しい肩当てです。

この製品は、肩当ての代表格ともいえるKUN社が2年を掛けて生み出しました。
シンプル・調整しやすさをベースに作られています。
また、高品質のわりに比較的求めやすいのもポイントです。

本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、KUN SOLOの特徴・評判や、他との違いについて解説。
「従来の肩当てからそろそろグレードアップしたい…」と考えている方にはぜひおすすめです!

簡単なまとめ

  • 2010年代の比較的新しい肩当て
  • 面積が広くて安定する
  • 首が標準~やや高め

KUN SOLOの生い立ち

KUN SOLOは、KUN社が2016年頃に開発した新しめの製品です。
同社はカナダの肩当専門メーカー。40年以上の歴史があります。

筆者
改めて、すごい実績ですね!

さて、KUN SOLOのコンセプトは「シンプル」「機能面」です。

取り付け部分にネジが使われておらず、非常にシンプルな機構をしています。
また、身体にはまりやすい・長さ調節が容易など、機能面の良さも有しています。

詳しくは下記で見ていきましょう。

KUN SOLOの特徴

安定感がある

KUN SOLOの一番の魅力は、身体との接触面積が広くて安定感があることです。
同社の他の肩当てと比較しても広いです。

メリットは次のとおり。

  • 身体との一体感が増し、安心感が生まれる。
  • 力が斜めに偏らない ⇒ 肩当てが外れにくい。

大きさのわりに軽い

KUN SOLOの重量は63g。

全肩当てのなかでは標準的です。
というより、肩当ての大きさに比して軽いです!

 
筆者
広くて軽いのはかなり長所ですね!

首が長い

KUN SOLOは、他の肩当てと比べて高さがあります。

公式でも、『首の長い演奏者や背の高い肩当てを好まれる方に理想的な肩当てです』と書かれています。

一方、一番低くした場合は、他の肩当ての標準と同じくらいになります。

 
筆者
標準~高めが好みな人におすすめです!

その他 … 長さ調節が楽・折りたためる

KUN SOLOは、オリジナルのレバーによって長さ調節ができます。

ネジ式ではないので、微調節がとても楽です。
また、見た目よりもしっかりはめ込まれてあるので、演奏中にレバーが外れることはありません。

そのほか、首部分を折りたたむこともできます。
※市販中のは大丈夫だと思いますが、古すぎるモデルだと折りたたみ機能はありません。

音色 … 開放的

他の肩当てと比べて、クリアな音色です。
あまり楽器の音を阻害せずに鳴ってくれます。

一点だけ注意があります。
客観的な響きは良いのですが、奏者自身の感触は「やや良い」くらいに留まります。
この理由は、肩のクッション部分がしっかりしており、身体に伝導しづらいからだと思います。

 
筆者
奏者側よりも、聴く側が「よく響くね!」と思える肩当てです!

値段 … 中価格帯

KUN SOLOの値段は6~7,000円です。
※2025年現在の参考価格です。

肩当てとしては中価格帯です。

筆者
「ちょっとグレードアップしてみたい!」という人におすすめです!

まとめ

  • 2010年代の比較的新しい肩当て
  • 面積が広くて安定する
  • 首が標準~やや高め

KUN SOLOは、比較的新しいモデルでありながら、実績あるKUN社の技術がしっかり詰まっています。

安定感・調整のしやすさ・音の抜けのよさなど、満足度は非常に高め。

「そろそろワンランク上を…」というタイミングの方に、ぜひおすすめしたい肩当てです。