今回は、筆者の相棒の折りたたみ譜面台を紹介します。
演奏者にとって、折りたたみ譜面台の選択は重要です。
なぜなら、大体の練習場所は譜面台持参だから。また、ひとり暮らしや初心者の場合は家でも使うから。
しかし一方で、譜面台の性能はピンキリです。
筆者も、いままで数種類の譜面台を購入したなかで、耐久性が悪すぎて折れたものもあります(笑)
そんななか、今回紹介する「ヤマハ/MS-260AL」は、筆者が現在まで4年以上使っている譜面台です。
軽量、丈夫、立奏(立ち弾き)も可能。
あらゆる面で80点以上の性能といえる、ザ・優等生タイプです。
この記事では、MS-260ALの性能、ほかの譜面台との比較、筆者がおすすめする理由などを紹介します。
「譜面台どうしようかな」と迷っている人にはぜひ読んでいただきたいです。
MS-260ALのスペック
はじめに、今回の「MS-260AL」を含む、各メーカーの看板作のスペックを見ましょう。
※MS-260ALはYAMAHAの看板作です。
このスペック表をもとに、実際の使用感を交えてメリット・デメリットをお話しします。
※長さの「実質」は、普通に組立てたときの最底辺~譜面置きの上側までのcmを実際に測ったものです。
メーカー公式で謳われる長さは、一番上の出っ張り部分を含めていることがあります。ご注意ください。
MS-260ALのメリット5つ
軽い
MS-260ALの重量は0.7kg。
この軽さは全体でもトップレベルです。
スペック表で比較しても2番目に軽いです。
筆者は、譜面台の軽さは最重要項目だと考えています。
だって、ただでさえ重たい楽器を持っているのに、譜面台まで重かったら演奏する前に疲れちゃいますしね。
太くて丈夫
MS-260ALは、アルミ製です。
アルミはスチールよりも軽い分、強度が落ちます。
しかし、MS-260ALは強度のデメリットを「太さ」で解消しています。
上の画像のように、普通の譜面台と比べて支柱や脚がやや太いのです。
もうひとつ特筆したいのは、譜面台の「首」が丈夫なこと。
譜面台で一番壊れやすいのが、譜面置きと支柱をつなぐ「首」の部分です。
ネジが劣化したり、ジョイントが脆すぎて折れたりするのです。
しかし、MS-260ALは、下の画像のように、ネジと一緒にでっかいギザギザの固定具が付いています。
このギザギザを締めて首を固定するため、とても丈夫なのです。
筆者はiPad Pro 12.9インチを載せて使っていますが、壊れる気配はありません。(ちなみに、GBS-2020B(スペック表の左から3番目)に乗せていたらあっけなく折れました…笑)
安定している
MS-260ALは、脚も首も太くて、ぐらつきません。
詳しくは上の「丈夫さ」と被るので割愛します。
立奏できる
MS-260ALは、実質145cm位の高さまで伸びます。
これは、立奏可能な折りたたみ譜面台のなかでもかなり高いほうです。
筆者(身長168cm)は、猫背にならず弾けます。
もし高さが足りなくても、譜面台自体が軽くてしっかりしているので、下に何か敷けばよいです。
収納時がコンパクト
MS-260ALは、収納時が45cm。
ひじょうにコンパクトで、大き目のバッグやリュックであれば入れ切ることができます。
これが結構なメリットで、仮にバッグに入りきらなくても大部分が中に収まるので、重心が安定するんですよね。
逆に50cm以上あると、バッグに入れて持ち運ぶのが難しい可能性もあり、別途背負う・片手で持ち運ぶ必要が出てきます。
MS-260ALのデメリット1つ
折りたたみの中では、価格がやや高い
スペック表でもわかるように、MS-260ALは折りたたみ譜面台の中ではやや高めの値段です。
筆者が感じるデメリットはこれだけです。
言い換えると、欠点が少ないのが逆にメリットです。
なので、少々値段が高くてもこの性能ならいいかと思っています。
補足:別売で筆記用具置きを付けられる
MS-260ALには、別売の拡張機能として、筆記用具置きがあります。
譜面置きの下部に挟むように装着して、筆記用具、チューナーやメトロノームを置くことができます。
筆者も、以前紙楽譜だったときは使用していました。(現在はiPad使用のため使っていません)
意外と便利なのでアリだと思います。
まとめ
- 軽い
- 太くて丈夫
- 立奏できる
- 収納時がコンパクト
- 性能が良い分、若干高い
ヤマハの譜面台「MS-260AL」を紹介しました。
あらゆる面でザ・優等生な譜面台です。
2-3千円高いことに目をつむれば、これ買って後悔することはないんじゃないかなと思います。
譜面台で迷っている人がいれば、ぜひ参考になさってください!