- ドミナントプロって、普通のドミナントとどう違うの?
- 最近の新作弦と比べて、買う価値ある?
ドミナントプロは、旧ドミナントから大幅に改良された高性能な弦です。
旧版の金属的な響き、寿命の短さといった弱点が見事に改善され、
まろやかで広がりのある音色・コスパの良さが大きな魅力。
むしろ他の弦と比べても「バランスの良さ」が強みでおすすめです!

この記事では、バイオリン歴35年・ビオラ歴5年以上の筆者が
- ドミナントとの違い
- 音色・弾きごこち・寿命の特徴
- どんな奏者に向いているか
…といったポイントを、実際の使用感をもとにレビューしていきます。
ドミナントプロってどんな弦?
まろやか、耳当たりのよい音色

ドミナントプロの音色は、やや暖かく、広がりのある響きが特徴です。
押しつけ感のない、カラフルな音がスッと耳に入ってきます!
弾きごこちはナチュラル。ストレートすぎず、複雑すぎません。
また、ほどよいピント(耳当たりのよさ)も魅力。
ソロはもちろん、アンサンブルや室内楽で自然に溶け込むような音を出せます。
セットで張るのをおすすめ!
ドミナントプロは、G~E線まで音色のつながりが非常にスムーズです。
E線も細くならず、統一感のある響きが得られます。
実際、公式でも “Very balanced between the individual strings”
(弦同士のバランスがとても良い)と紹介されています。
筆者も「E線だけ細くて気になる…」という悩みがまったく出ませんでした。
そのため、部分使いよりもセット張りが断然おすすめです。
実際の使用感!
旧版からの改良点がたくさん!
まず特筆したいのは、旧ドミナントと比べて、金属感が大幅に抑えられています。
とくに、中音域の「シャリ感」や「ザラザラ感」が無くなっています。
それから、なじみの良さもグッと改善されています。
旧ドミナントは”エイジング”をする人も多かった印象ですが、
ドミナントプロは張って2日もすれば暖かなサウンドを発揮できます。
また、後述しますが寿命も大幅に良くなっています。
落ち着いて弾きやすい
ドミナントプロは張力が標準的なため、無理に力まずとも大きな音を出せるのが魅力。
そして、ゆったりした部分でも落ち着いて弾くことができます。
その分、パワフルな弦に比べると
fやffでのパリッとした音はやや苦手な傾向にあります。
・まろやかでバランスの取れた響き!
・旧版の金属音が無くなっている!
・力まずに弾ける!
ドミナントプロのコスパは?
寿命 | 3~5か月(1日1時間程度の使用) |
価格 | 約11,000円(2025年6月時点) |
ドミナントプロは、価格と寿命のバランスが非常に優秀な弦です。
まず寿命面。
旧ドミナントは劣化の早い弦でしたが、ドミナントプロは見違えるように長持ち。
筆者の環境(平日30分~1時間・休日1~3時間の練習)では、
練習用で半年近く、本番用でも3か月以内なら安心して使えます。
そして価格帯。
ドミナントプロは従来のドミナントより少し高いですが、
エヴァピラッツィやオブリガートよりはかなり安価。
性能と寿命を考えれば、「コスパ最強クラス」と言っても過言ではありません。

ドミナントプロと他の弦を比べてみた!
エヴァピラッツィとの違い
エヴァピラッツィは、音が派手で、よく飛ぶソロ向けの弦です。
張力も強めで、弾いた瞬間から華やかに鳴るタイプ。
一方、ドミナントプロはまろやかで耳当たりがよく、自然に広がる音色が特徴。
fやffでのパンチ力はエヴァピラに劣りますが、
室内楽やサロンなどでは溶け込むような音色が魅力です。

落ち着きとバランスを求めるなら断然ドミナントプロ!
インフェルド各弦との違い
インフェルド赤や青は、それぞれ音のキャラクターがはっきり分かれている弦。
「赤=まろやか」「青=シャープ」と、方向性が明確です。
それに対して、ドミナントプロはバランスが整っており、クセも少なく扱いやすいのが特徴。
セットで張ったときの一体感もあり、“迷ったときの標準解”として非常に信頼できます。
まとめ|ドミナントプロはこんな人におすすめ!
- まろやかな音色が好き
- 幅広く使いやすい弦がほしい
- コスパと音質のバランスを求めたい
ドミナントプロは、耳ごこち・コスパ・扱いやすさに優れた名弦です。
非常にバランスが良く、どんなシーンでも使いやすいのが魅力。
「ちゃんといい音がするのか不安…」という方も、
実際に使ってみると、そのクセのなさと安心感、そして音色のまとまりに驚くはずです。
ぜひ一度試してみてください!