バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【太陽のようにカラッとした音!】バイオリン弦「ソレア」特徴、弾きごこちをレビュー

  • 明るくて使いやすい弦はないかな?
  • 新作の弦でおすすめを知りたい!

この記事では、バイオリン歴35年以上・海外学生コンクール出場歴ありの筆者が、ソレア – Solea – の特徴・弾きごこちをレビューします。

ソレアは、2022年に開発された新しいバイオリン弦です。

まるで、地中海の太陽のようにカラッとした音が魅力です。

それだけでなく、万人に扱いやすいおすすめの弦です!

 
筆者
弦線も、内海を思わせる色でおしゃれです!

ソレア(Solea)の長所・短所まとめ

  • 明るくカラッとした音
  • 耳ざわりもよい!
  • クセがなくて扱いやすい
  • 安定がそこそこ早い
  • 複雑な音、湿度のある音は苦手
  • 流通がまだ少ない

ソレアの生い立ち

ソレアは、サヴァレス社(Savarez)の弦です。
最大手よりも知名度は低いですが、松脂のベルナルデルや、バイオリン弦のコレルリ(アライアンス)などで愛されています。

ソレアは2022年秋に開発されました。
ひじょうに長い年月をかけ、新素材をもとに作られたとのことです。

●ソレアの商品説明(公式ページから):

3年以上にわたる研究により、私たちは新しい原材料を発見しました。
正確に計算された比率で使用されたこれらの新しい原材料は、魅力的な弦の質感を生み出しました。

なお、名前の由来は明らかではないが、おそらく日を表す”Sol” “Sole”だと思われます。

音色… 明るくカラッとした音!

総括すると、カラッとした爽やかな音です!

  • 明るい
    ドライで明るい音色です。
    まるで地中海の気候を思わせるよう。
  • とてもクリア
    分かりやすく、混ざり気のない音質です。
  • 標準的なピント
    鋭利すぎず、耳心地が良いです。

印象としては、爽やかでクリアな音。
弾き手側の感覚が分かりやすいのも◎です。
こうした弦は鋭利なものが多いですが…ソレアは耳心地の良さも魅力です。

 
筆者
明るい系のスタンダードにもなれそうです!

●ソレアが輝くシーン:

シーンを選ばずに活躍できると思います。
あえて言えば、古典派などの明快な曲によく合うと思います。
ソロでも内声でも使えます。(筆者は内声で使いましたが問題ありません)

●ソレアが苦手なこと:

複雑さ、湿度を求める人には向かないと思います。
普段から複雑な弦(オイドクサetc.)や、風あいのある弦(インフェルドetc.)を使っていると、ソレアのストレートさが物足りなく感じるかもしれません。

●似ている弦:

あまり無いかもしれません。

筆者
マイ弦を開拓したい人にもおすすめです!

操作性… 扱いやすい

総括すると、ひじょうに扱いやすいです。

まず、張力は次のとおりです。

張力は、全体的に標準です。
なんか弦によってバラツキがあるが、とくに弾き心地に差し障りはありません。

左指の押さえやすさや、右手の耐弓圧に関しては、バランスが取れています。

音量は十分です。

レスポンスはとてもよいです。すぐ音になります!

 
筆者
上記には、筆者の感覚や楽器相性が含まれているのでご承知おきください!

コスト… 今後の流通次第

  • 値段は1万~1.4万円前後(2025.2月時点)。
  • 寿命は4か月程度(平日に30分~1時間、休日に数時間弾く場合)。

新しい弦だからか、まだ流通が少ないです。
(※2月時点、Amazonだとぼったくり価格しかありません^^;)

ベースのコスパは良いのですが…
もうちょっと流通してくれればさらに使いやすくなると思います。

なお、弦の安定はそこそこ早いです。

まとめ

  • 爽やかでクリアな音が好きな人
  • 新素材を試してみたい人
  • オールマイティな扱いやすさを求める人

「ソレア」を紹介しました。

もう少し流通してくれれば、明るい系のスタンダードにもなりえると思います。

ポテンシャルは高いので、ぜひ試してみてください!