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初心者でも安心!バイオリン弦の買い方&張り替え方を完全解説

「バイオリンの弦ってどうやって替えるの?」
「そもそもどうやって買えばいいの?」

…と迷ったことはありませんか?

バイオリンは大切な楽器だからこそ、弦の新調となると不安になりますよね。

でも大丈夫!
弦を買うときのポイント張り替えのコツを押さえておけば、初心者でもちゃんと自分で交換できます。

しかも、新しい弦にすると音がびっくりするくらいフレッシュになって、弾くのがもっと楽しくなるんです♪

筆者
慣れてくると「次はどんな弦にしようかな?」と弦交換が楽しみになりますよ!

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、
初心者が失敗しないための「弦の買い方」「張り替えのコツ」を分かりやすく解説します。

さらに、最初の一本として選ばれることが多い定番弦「ドミナント」も紹介します。
ぜひ参考にして新しい音色を楽しんでください!

弦を買う時に押さえるポイント!

バイオリンの弦は、どれを選んでもいいわけではありません。

初心者のうちは特に、買う場所や規格を間違えないことが大切です。

ここでは、初めて弦を買うときに気を付けたいポイントを紹介します。

1. はじめはAmazonや大手楽器店で買おう

バイオリンの弦は、小さな楽器店だと取り扱いがない場合もあります。

最初のうちはAmazon大手楽器店など、品ぞろえが安定しているところで買うのがおすすめです。

 
筆者
慣れてきたら、バイオリン弦専門のECショップを利用すると、より多くの種類を試せるようになります!

2. 弦の「規格」を間違えないように!

弦を買うときは、規格をしっかり確認することが大切です。

とくに注意したいのは次の2つです。

2-1. E線のボール/ループ

バイオリンのE線(1番細い弦)の先端には「ボールエンド」「ループエンド」の2種類があります。

どちらを選ぶかは、楽器本体のアジャスターによって決まります。

 
筆者
自分のバイオリンに張ってあるE線の根元を見て、同じタイプを買いましょう!
   

※ 最近はボール・ループ兼用のE線弦もあります。
買ったときはボールエンドですが、自分でボールを取り外してループエンドにも出来るタイプのことです。
この場合は迷う必要はないですね♪

また、ADG線はどの弦もボールエンドしかないので、気にしなくて大丈夫です。

2-2. ゲージ(太さ)は「Mittel(標準)」一択

弦によっては、太さを「ゲージ」で選べるものがあります。

初心者のうちは迷わず 標準サイズ(Mittel) を選んでください。ほとんどの人はこのサイズを使用しているため、失敗がありません。

 
筆者
ゲージのある弦のほうが少ないです。
→選択肢を聞かれなければそもそも気にしなくて大丈夫です!

なお、弦によっては「アルミ巻」「シルバー巻」などの種類もありますが、初心者のうちはどちらを選んでも大丈夫です。
(しいて言えばシルバーのほうが音質がちょっとだけまろやかです。本当にちょっとだけ…)

2-3. 「全線セット(EADG)」を買おう

バイオリン弦は、1本ずつ購入することもできますが、初心者には全線セットでの購入がおすすめです!

  • 替え時のタイミングが分かりやすい
  • 音色の違いを感じやすくて楽しい
  • バランスの取れた響きになる

上達してくると「E線だけ違う弦を使う」人も増えますが、最初のうちは同じ種類でそろえておく方が分かりやすいです!

 
筆者
私も、弦は全線セットで購入しています!

おすすめの弦は?

「どの弦が良いか迷う…!」という方には、ナイロン弦の「ドミナント(Dominant)」をおすすめします。

扱いやすく音色にクセがないので、初心者~中級者がもっともよく使う弦のひとつです!

ドミナントには「128」と「130」の2種類がありますが、標準サイズの 130 を選びましょう。

 

さらに他のおすすめ弦を知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!

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バイオリン弦の交換方法

弦交換は、実際の手元を見た方が分かりやすいです。

参考になる動画を紹介しますので、弦の通し方や巻き方をしっかり確認してくださいね。

YouTube

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弦交換の時に気を付けたいこと

上記の動画に加え、いくつかの注意点を覚えておきましょう。

1. 一本ずつ交換する

バイオリン弦は、必ず1本ずつ順番に張り替えましょう!

弦4本を一度に外してしまうと、駒や魂柱が倒れてしまいます。

 
筆者
魂柱とは、f字孔の中を覗くと立っている一本の柱のことです!

2. もし倒れてしまったら楽器店へ

駒や魂柱が倒れてしまった場合は、自分で直そうとせずにすぐ楽器店に持ち込みましょう。

無理に直すと、楽器を傷つける原因になります。

3. 張りたて後はこまめにチューニングする

張り替え後は、弦が張力に慣れるまで伸び続けるため、音がどんどん下がっていきます。

練習中は10-20分おきにこまめにチューニングしましょう。(弾いていないときは放置で構いません)

弦にもよりますが、数日から一週間程度で治まります!

一人で怖い人は楽器店に依頼もできる

「やっぱり自分でやるのはちょっと不安…」という方は、無理せず楽器店にお願いするのもおすすめです。

例えば、ヤマハミュージックなどの店舗では、1本500円程度で弦交換をしてくれるところもあります(持ち込みOK)。

Amazonや楽器通販で弦を買って、自分の近くの楽器店に張り替えだけお願いする、というのも賢いやり方です。

 
筆者
私も、弦をあらかじめ買っておいて、メンテナンスのついでに弦交換もお願いしています!

まとめ

最初は「難しそう…」と思うかもしれませんが、バイオリンの弦交換は一度経験してしまえばスムーズにできるようになります。

筆者
慣れてくると「次はどんな弦を試そうかな?」と楽しみになります!

大切なのは、

  • 弦の買い方のポイントを押さえること
  • 一本ずつ丁寧に交換すること
  • 不安なら楽器店にお願いすること

この3つです。

ぜひ新しい弦でフレッシュな音を楽しんでください!

初心者の方には、扱いやすく定番の 「ドミナント」 をまず試してみるのがおすすめです!