- 肩当てって、値段によって何が違うんだろう・・・?
- 低めの肩当てで良いやつが知りたい!
自分に合う肩当てを探し、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
プロオケ奏者の方が、この問題に向き合って、みずから開発した肩当てがあります。
今回紹介する「Homare – ホマレ」です。
私はホマレを1年ほど使用し、その装着感と音質のよさは素晴らしいと感じました。
この記事では、バイオリン歴35年・ビオラ歴5年以上の筆者が、ホマレの特徴や弾きごこちなどを紹介・レビューします。
この記事を読むと、ホマレの装着感、評判と実際との比較や、どんなプレイヤーに合うのかが分かります。
簡単な長所・短所まとめ
- 肩だけで支えないような構え方ができる
- 肩当て低め派・無しからの乗り換えに最適
- 肩当てが全くズレない
- トップクラスの音色
- 肩当て高め派・ホールド感を求める人にはやや不向き
- 値段が高い
コンセプト・・・ 現役のソリスト・プロオケ奏者の意見を結集した、超実践的な肩当て
ホマレのコンセプトは大きく次の2つです。
ご自身の経験はもちろん、あらゆるソリストやプロオケ奏者の、肩当てに対する課題や要望を集めて作られました。
実際に、構えやすさ・取り付けやすさ・ポジショニングなどを考えられた、とても実践的な製品だと感じます。
この特殊な装着位置により、ホマレは肩当てとしての特許を取得しています。
装着感
特徴は、大きく2点です。
- 「面で支えるため、身体の自由度が高い」
- 「肩当てがずれない」
1.面で支えるため、身体の自由度が高い
ホマレは、やや低めで、鎖骨に寄り添うような形状です。
この形状により、胸までを含めた「面」で楽器を支えることになります。
メリットとして、肩に力が入らず、ほかの肩当てと比べてかなり自由に体が動かせます。
ホマレが向いているプレイヤーは、次のとおり。
- 低めの肩当てが好きな人
- 肩当てに頼らずとも弾ける人
特に「肩当て無しでも弾けるけど、ちょっとサポートが欲しいんだよな」という人にいちばん適しています。
逆に、おすすめしづらいプレイヤーは、次のとおり。
- 高めの肩当てが好きな人
- あごと肩でしっかりホールドしたい人
コルフカーレストやマッハワンのほうがおすすめです。
2.肩当てがずれない
上の画像からも分かるとおり、ホマレは全くずれません。
ほかの肩当てで「ガコッ」とずれてしまう人は試す価値ありです。
また、片方の装着位置を固定することで、取り付けへの迷いが少なくなるのもメリット。
「斜めに取り付けてしまう」「奥側に取り付けてしまう」などによるサウンドの阻害を可能な限り防いでいます。
音色
楽器ごと振動し、広がる響き
ホマレの響きのよさは、全肩当てでもトップクラスです。
楽器が幅広く振動し、周りの空気ごと鳴ってくれる感触です。
理由として、ホマレの素材には、オリジナルのアクリルが使われています。このアクリルはトーンウッドと同等以上に響くそうです。
同価格帯の「コルフカーレスト」との音色の比較
ホマレと同価格帯の、コルフカーレスト(ピラストロ)との違いは次のとおりです。
- コルフカーレストは、抜けがよく、クリアでカーンと伸びるような響き。
- ホマレは、肩当てを通じて楽器が振動して、よく増幅するような響き。
ご自身の構え方や、響きの好みで選びましょう!
今までの肩当てはどうも自分に合わない・・・ジャストフィットするのはないかな? とことん音質の良い肩当てを知りたい! 自分に合う肩当てが見つからず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。 今回は、値段は高いがあらゆる人にジャストフィ[…]
重さ・・・ 標準的
※各公式ページからのデータ
ホマレは標準的な重さです。
KUNとVIVA LA MUSICAの間ぐらいです。
公式ページによると、肩当てにもある程度の重さがないと、さびしい響きになるとのこと。
開発者的にも「必要な重さ」ということでしょう。
なので、あえて重厚な真鍮材を採用しているそうです。
まとめ
- 低めの肩当て・肩当て無しからの乗り換え
- 肩当てがよく外れてしまう人
- 肩当てを付けたときの音色に妥協したくない人
- トップクラスの響きを味わいたい人
長期的に楽器を弾くためには、肩当て選びがとても大切です。
このホマレは、トップクラスの音色ながら、長時間演奏できることが魅力です。
特にこれまで紹介した特徴にピンとくる方は、ぜひ試してみてください!