バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

クラシック音楽の衣装選び【歴史と機能性のバランスを探る】

クラシックの演奏会では、男性は燕尾服や礼服を着用しています。 サロンコンサートだと、女性がロングドレスを着用している姿も見かけます。 しかし、これらの服装は必ずしも演奏者にとって弾きやすいものではありません。 最近は黒シャツ黒ズボン・黒ブラウスなどでの演奏も増えてきました。 今回は、クラシックの正装はなにが由来なのか、演奏者にとって弾きやすい服装はなんなのか、筆者の考えを書きます。  筆者 発表会 […]

【解説】ハイドン/弦楽四重奏曲『皇帝』【ドイツ国歌の原点となった名曲】

初めてのチームにおすすめの弦楽四重奏曲はない? ハイドンって、曲が多すぎてどれを聴けばいいかわからない! ハイドンの代表作には、その曲調を示す副題が当てられています。 交響曲「時計」や「驚愕」などが代表的です。 今回の「皇帝」もその名のとおり、堂々・溌剌とした曲で、ひじょうに聴きやすいです。 また、演奏者としても充実感にあふれ、初めて組むチーム(上級者含む)にもおすすめです。 この記事では、バイオ […]

バイオリン弦レビュー|ヒルの特徴【ゾクゾクする美音のE線】

「いまのE線、裏返る・響かない・物足りない…」そんな悩みを感じていませんか?そんなあなたにおすすめしたいのが、ヒル(Hill)のE線です。 この弦は「E線専門」で展開されています。繊細さと力強さを両立した“ゾクゾクするような美音”が特徴。響きの密度が高く、音抜けも抜群です。 私自身、オブリガートの相棒としてヒルを知り、長年使っていました。  筆者 音抜けがよく、上で鳴らすと気持ちいいです! この記 […]

【解説】ベートーヴェン/交響曲第9番(第九)【歓喜の歌が響く名曲】

第九のメロディは知っているけど、全体ではどんな曲なの? あの歌詞の元ネタはなんだろう? 日本では、年末に第九が必ず演奏されます。 あの大合唱のメロディは誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか。 しかし第九は、あのメロディ以外にもさまざまなメッセージや仕掛けに溢れています。 ベートーヴェンの遺した最後の交響曲だけあり、強い意志が見られる曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上、コンクー […]

バイオリン弓の硬さによる違いとは?【堅い弓 vs 柔らかい弓】

新しい弓を買いたくて試奏していると、同じ値段でもいろいろな性格の弓に出くわします。 コシの強い弓 柔らかい弓 跳ねやすい弓 重い弓… 今回は、この中で「堅い弓」と「柔らかい弓」について焦点をあてます。 筆者は現在堅い弓を使っているのですが、実は柔らかい弓のほうが好きです。 筆者 以前は堅くてハリのある弓が好きでしたが、だんだん柔らかいほうへ好みが移っていきました! 今回は、値段やクオリティは同レベ […]

【解説】シベリウス/交響曲第1番【北欧の風が紡ぐ幻想詩】

冷たい風が吹き抜ける森、陰影に満ちた空―― シベリウスの《交響曲第1番》は、そんな風景が音楽だけで浮かび上がってくる名曲です。 自然や神話を音で描く名手・シベリウス。なかでも本曲は、その個性が濃密に表れています。なぜこの曲は、これほどまでにドラマチックで幻想的なのでしょうか?  筆者 第2番が有名ですが、1番こそ“シベリウスらしさ”が詰まってます! 本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、交響 […]

バイオリン弦レビュー|ラーセン・ヴィルトゥオーゾの特徴【華やかで暖かい音色】

華やかさとあたたかさを両立した、知る人ぞ知る実力派弦。 それが、ラーセン社の《ラーセン・ヴィルトゥオーゾ》です。 「ピラストロ」や「トマスティーク」といった有名メーカーの弦とはまたひと味違う、柔らかく澄んだ音色とほどよい反応性が魅力。音色の透明感や、響きのふくらみを重視する方にぴったりの選択肢です。 筆者 ヴィルトゥオーゾは音に“品”が出る感じがして特に気に入っています! この記事では、ラーセン・ […]

【解説】メンデルスゾーン/交響曲第3番『スコットランド』【旋律が紡ぐ歴史小説】

今回は、メンデルスゾーンの有名な交響曲「スコットランド」を紹介します。 メンデルスゾーンは速筆で、短い生涯のなかでもたくさんの曲を書きました。 しかし、この交響曲は彼が完成までになんと13年もかかったのです。 38歳の生涯の、21歳~33歳をかけた曲。 この記事を読むと、彼はなぜこの曲を書いたのか、人生になにがあったのかが分かります。  筆者 後半では、バイオリン弾きとしての視点も紹介します! [ […]

【解説】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第6番【慟哭と激情の渦】

今回は、メンデルスゾーン最後の弦楽四重奏曲を紹介します。 メンデルスゾーンの曲といえば、「優雅」「高貴」なイメージが思い浮かびます。 しかし、この弦楽四重奏曲第6番はとても直接的で、激しい曲です。 以前の彼の作風からは考えられないほどに… この記事を読むと、なぜメンデルスゾーンはこの曲を作ったのか、彼の人生の最期にどんなことがあったのかが分かります。 簡単なまとめ 姉の死がもた […]

弦楽四重奏の名団体3選!【バイオリン歴35年以上が推薦】

この記事では、筆者がよく聴く、おすすめの弦楽四重奏団を紹介します。 今の時代、弦楽四重奏団はすごい数があります。 ひとつの曲のアルバムを検索すると、何十という団体がヒット…どれを聴けばいいか迷いますよね。 今回は、それらの団体のなかで、筆者が憧れる四重奏団や、面白いと思う四重奏団を3つ紹介します。 もし曲を聴くうえでこれらの四重奏団の演奏があったらぜひ聴いてみてください! おす […]