バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【解説】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番【瑞々しく芳醇な響き】

「こんなにも心に染み入る四重奏があったとは」そう思わせてくれるのが、メンデルスゾーンの《弦楽四重奏曲第1番》です。 知名度では「真夏の夜の夢」や「スコットランド交響曲」「弦楽八重奏曲」に一歩譲るかもしれません。しかし、この四重奏曲は若き作曲家が紡いだ、瑞々しくも芳醇な響きに満ちています。 20歳の青年とは思えない成熟した情感、そしてロマン派初期らしい繊細な旋律美——クラシックファンならきっと惹かれ […]

軽量&頑丈!イーストマンのバイオリンケースを徹底レビュー

「軽くて丈夫で、見た目もいい——しかも高すぎない!」そんなバイオリンケースを探している方におすすめなのが、Eastman(イーストマン)スタンダードモデルです。 バイオリンケースでまず重視すべきは、楽器を守る頑丈さ。さらに持ち運びの負担を減らす軽さも、日々の練習や移動では重要なポイントです。そして意外と見逃せないのが、ケースのデザインやカラー展開。 イーストマンは、この3つすべてをバランスよく満た […]

【解説】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第2番【問いかけの果てに見えるもの】

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 弾くにあたって作曲背景を知っておきたい! メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で、もっとも有名と思われるのはこの第2番。「第2番」とされながらも、実は第1~6番のなかで最初に作られました。 筆者 初期の作品とは思えないほどの完成度。とても素敵な曲です! この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番 […]

【解説】メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲【若き情熱が生んだ名曲】

メンデルスゾーンの弦楽八重奏って有名だけれど、改めてどんな曲なんだろう? 部活動の8人で弾きたいけれど、ぶっちゃけ難しい? 弦楽八重奏曲という編成は珍しく、その中ではこのメンデルスゾーンの作品がもっとも有名で、演奏機会も多いです。 小交響曲の趣がある弦楽器だけの室内楽編成で、メンデルスゾーンの素直でまっすぐなエネルギーを感じられます。聴くのはもちろん、8人集まったらぜひ演奏にもチャレンジしてほしい […]

バイオリン弦レビュー|ロンドの魅力【華やかで説得力のある音色】

 ロンドって最近よく聞くけど、実際どんな弦?  ソロでも使える?それとも内声向き? そんな疑問を持っている方へ。この記事では、注目度急上昇中の弦、「RONDO(ロンド)」を実体験をもとにレビューします。 以前は一部の工房やプロ奏者のみに出回っていたロンドですが、近年ようやく一般市場にも流通し始めました。 私自身も使用経験があり、色彩感・圧倒的な音量・密度の高い響きに驚きました。コンクールや発表会、 […]

【解説と聞きどころ】ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」|4つの音の狙いとは?

「ジャジャジャジャーン」で始まる、世界で最も有名な交響曲。それがベートーヴェンの《交響曲第5番「運命」》です。 でも… “運命”ってどういう意味なの? なぜ冒頭だけが有名なの? 演奏するにはどんな難しさがある? この記事では、そんな疑問に応えつつ、バイオリン歴35年の筆者が演奏者目線で「運命」の魅力を深掘りします。 \同時期の名作/→ ベートーヴェン「英雄」交響曲の解説はこちら→ 弦楽四重奏「ラズ […]

【解説】ベートーヴェン/交響曲第4番【“英雄”と“運命”の間に生まれた名作】

ベートーヴェンの第4番はあまり聞いたことがないけれど、どんな曲なのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』、第5番『運命』は有名な曲ですね。 実は、その間に位置する交響曲第4番も、とても魅力的な曲なのです。 後世のメンデルスゾーンは、ベートーヴェンの交響曲第4番が大好きで自筆譜を持っていたほどです。シューマンもまた、同じように絶賛しています。 筆者 […]

バイオリン弦レビュー|ダイナモの特徴【響きの厚みとパワーが魅力】

 新しい弦“ダイナモ”って、実際どうなの?  音色や扱いやすさはどうなんだろう? そんな疑問を持つ経験者の方に向けて、この記事では2023年に登場した新作弦、「DYNAMO(ダイナモ)」を詳しくレビューします。 私自身、ダイナモを1年超使ってきましたが、芯の太さと音の密度、そしてパワー感のバランスが非常に優れた弦だと感じています。質が良く、本番でも安心して鳴らせる安定感があります!  筆者 最近の […]

バイオリン肩当てレビュー|Homare-ホマレ【次世代のハイクラスモデル】

 高級な肩当てって、どんなところが違うの?  低めの設計で、音がきれいに響く肩当てがほしい! そんな方にこそ知ってほしいのが、プロオケ奏者が開発した肩当て「Homare(ホマレ)」です。 「肩当て=音がこもる」という悩みに真正面から向き合い、音質・フィット感・デザイン性すべてを高水準で実現した逸品です。 私自身も1年ほど使用しており、装着感の自由さと音の抜けの良さには驚きました。高価ではありますが […]

【革命の始まり】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第1〜6番を解説

ベートーヴェンが好きなのだけれど、おすすめの曲はある? 初めてでも取り組みやすいカルテット作品はないかな? ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は全部で16曲あり、うち1~6番は初期作品といわれます。 初期作品といえど、これら6曲は素晴らしい仕上がりとなっています。彼はほかの作曲家と比べて、十分な実力を付けてから弦楽四重奏曲に取り掛かったためです。 ですので、これらの作品を聴き比べるのも楽しいですし、初め […]