バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【レビュー】ピーター・インフェルド弦(PI弦)の特徴・煌びやかな音色を徹底解説!

  •  ピーターインフェルドって、どんな音色だろう?
  •  パワフルって聞くけど、合奏では使える?

ピーターインフェルドは、あざやかな音色・パワフルさを両立したバイオリン弦。

筆者の超おすすめの弦のひとつです!

2000年代に登場して以来、プロ・アマ問わず愛用者が増え、評判も右肩上がり。
その力強さは多くのバイオリニストの支えになっています。

筆者

本当にパワフルで頼もしい弦です!

本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、
ピーターインフェルド(ペーターインフェルド)の

  • 音色の特徴
  • コスパ、寿命
  • 向いているプレイヤー像

…を、実際の使用感に基づいてレビューしていきます!

ピーターインフェルドはどんな弦?

華やかでパワフルな音!

ピーターインフェルドの魅力は、星のように輝く音色音量
特に音量がパワフルで、ホールでもしっかり響きます。

筆者の感覚では、イタリアもの・ロシアものなど、情熱的な曲や映える旋律にとてもマッチします。

なお、ピーターインフェルドは「側鳴りする」と時々言われますが、全くそんなことはありません。
確かに耳元での音は大きいですが、普通に遠くまで飛びます。

 
筆者
私の周りでめちゃ上手いピーター使用者、沢山います!

アンサンブルでも使える!特にメロディー向き

ピーターインフェルドは合奏でも十分使える弦です
特にオーケストラの1stバイオリンで活躍してくれます。
他の楽器と音色がほどよく絡み合ってくれます。

ただし、内声やハーモニーに徹したい場合には、
少し存在感が強いかもしれません。
その意味で、ややメロディー向きの弦といえるでしょう。

 
筆者
内声で弾くときは、丁寧に扱うと良いです!

実際の使用感をレビュー!

操作性はとても良好

実際に使った感想として、とにかく操作性が良好!
速いパッセージも、細かい切り返しも、すべてスムーズに反応してくれます。
この弦で「弾きにくい」と感じる曲は、まずありません。

筆者
レスポンスが良く、音の立ち上がりも早いです!

表現力をフォローしてくれる

ピーターは、しっかり弾けば弾くほど応えてくれる弦です。

対弓圧が強めで、ダイナミクスの幅も大きく取れます。
深い音を出すのも得意。
感情表現を支えてくれる力強い味方になります!

使い始めはよく弾き込む必要あり

張ってから少しの間は、ギラギラした音がします。

数日弾き込むと音がまろやかに整い、ぐっと柔らかくなります。
余裕を持って張り替えるのをおすすめします。

💡ここまでのまとめ:
・華やかで色彩豊かな音!
・パワーを補いたい人におすすめの弦!
・操作性も良好!

コスパ・寿命は?

寿命 3~5か月(1日1時間程度の使用)
価格 約14,000円(2025年5月時点)

ピーターインフェルドは中価格帯の弦です。
ただし、パワフルな弦の中で見れば、良好なコスパだと思います。

筆者
パワフルな弦の中でも、ピーターは普段使いしやすいです!
寿命について、
ピーターは「劣化が始まるまで」が長め
ただし、一度劣化が始まると急に音が平坦になります。
本番までのスケジュールを逆算して取り回すとよいです。

ピーターインフェルドと他弦を比べてみた!

エヴァピラッツィとの違い

ピーターインフェルドと同じ“華やか系パワー弦”であるエヴァピラッツィ

ピーターは、エヴァに比べて音色の引出しが多彩です。
また、音のピントがややまろやかのため、合奏にも使いやすいです。

一方、エヴァの存在感は唯一無二。
輪郭も非常にはっきりしており、極上のレスポンスです。

どちらの特性を重視するかで選ぶと良いと思います!

定番弦(ドミナント等)との違い

ドミナント(旧式)、ドミナントプロなどの「定番ナイロン弦」と比べると、
ピーターインフェルドはやはり音量や色彩が魅力。

音量や音色のあざやかさを求めるなら、ピーターは満足できる弦です!

 
筆者
普段の弦から「もっとパワーが欲しい」と思ってる人は、
ぜひおすすめです!

まとめ|ピーターインフェルドはこんな人におすすめ!

  • 華やかさ・程よい存在感を出したい
  • 今よりもパワーを補強したい
  • オケでよくメロディーラインを担当する

ピーターインフェルドは、“映える音”に興味がある方、ステップアップしたい方にとって、有力な選択肢です。

ぜひ一度試してみてください!