バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!
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室内楽曲の紹介

【解説】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番【瑞々しく芳醇な響き】

「こんなにも心に染み入る四重奏があったとは」そう思わせてくれるのが、メンデルスゾーンの《弦楽四重奏曲第1番》です。 知名度では「真夏の夜の夢」や「スコットランド交響曲」「弦楽八重奏曲」に一歩譲るかもしれません。しかし、この四重奏曲は若き作曲家が紡いだ、瑞々しくも芳醇な響きに満ちています。 20歳の青年とは思えない成熟した情感、そしてロマン派初期らしい繊細な旋律美——クラシックファンならきっと惹かれ […]

【解説】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第2番【問いかけの果てに見えるもの】

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 弾くにあたって作曲背景を知っておきたい! メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で、もっとも有名と思われるのはこの第2番。「第2番」とされながらも、実は第1~6番のなかで最初に作られました。 筆者 初期の作品とは思えないほどの完成度。とても素敵な曲です! この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番 […]

【解説】メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲【若き情熱が生んだ名曲】

メンデルスゾーンの弦楽八重奏って有名だけれど、改めてどんな曲なんだろう? 部活動の8人で弾きたいけれど、ぶっちゃけ難しい? 弦楽八重奏曲という編成は珍しく、その中ではこのメンデルスゾーンの作品がもっとも有名で、演奏機会も多いです。 小交響曲の趣がある弦楽器だけの室内楽編成で、メンデルスゾーンの素直でまっすぐなエネルギーを感じられます。聴くのはもちろん、8人集まったらぜひ演奏にもチャレンジしてほしい […]

【革命の始まり】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第1〜6番を解説

ベートーヴェンが好きなのだけれど、おすすめの曲はある? 初めてでも取り組みやすいカルテット作品はないかな? ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は全部で16曲あり、うち1~6番は初期作品といわれます。 初期作品といえど、これら6曲は素晴らしい仕上がりとなっています。彼はほかの作曲家と比べて、十分な実力を付けてから弦楽四重奏曲に取り掛かったためです。 ですので、これらの作品を聴き比べるのも楽しいですし、初め […]

【解説】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲 第7〜9番「ラズモフスキー」の魅力

ラズモフスキーはどんな経緯で作曲されたのだろう? 第7~9番のなかでおすすめはある? ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は全16曲。その中でも花形といわれるのが、「ラズモフスキー三部作」と呼ばれる第7~9番です。 筆者 演奏者としても憧れの作品です! この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ベートーヴェン・弦楽四重奏曲第7~9番「ラズモフスキー」について紹介します。 この記事を読むと […]

【解説】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第3番【若き才能が輝く初期作】

ベートーヴェンの曲って小難しそうなイメージがあるけれど、聴きやすいものはない? 初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲を弾くのだけれど、おすすめの曲はある? ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第3番は、非常に伸びやかで聴きやすい作品です。 ハイドンやモーツァルトの作曲様式を忠実に継承しており、とても分かりやすい曲調です。 軽い気持ちで聴くことができ、また、初めてカルテットを弾く人にもおすすめです。 筆者 若 […]

【解説】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第4番【絶望の暗闇を疾走する音楽】

ベートーヴェンの弦楽四重奏で、格好よくて弾きやすいやつはない? ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は全部で16曲あり、曲調も難易度もピンキリです。 今回紹介する第4番は、とても格好よく聴き映えがします。一方で、基本に忠実な曲構成をしており、カルテット初心者にもおすすめです。  筆者 筆者も、初めてまともに弾いた室内楽曲はこの第4番でした! この記事では、バイオリン歴35年以上・ビオラ歴ありの筆者が、ベー […]