バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

モーツァルトの隠れた名作?交響曲「リンツ」の魅力を紹介!

華やかで端正、モーツァルトの隠れた傑作! モーツァルトの交響曲第36番「リンツ」は、知る人ぞ知る彼の名曲のひとつです。 この曲が書かれたのは1783年秋。たまたま立ち寄った地方都市リンツでの依頼をきっかけに作られた曲です。彼らしい豊かなアイデアと、整った構成力が魅力の音楽です! 筆者 この曲を知っていると「玄人感」を感じますね!笑 本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、「リンツ」の作曲背景、 […]

【解説】ベートーヴェン 序曲《コリオラン》|母の涙が英雄を止めたとき

ベートーヴェンの《コリオラン》序曲は、8分という短い時間の中に、驚くほどのドラマが詰まっている傑作です。 この曲、「序曲」ではあるものの、オペラの導入ではなく、ある劇のために作られた単独作品です。 物語の主人公は、ローマの英雄コリオラヌス。祖国を追われ、敵軍を率いてローマへ迫るも、最後は母を守り命を落とす――という壮絶な悲劇です。そのドラマを、ベートーヴェンは10分足らずで描き切ってしまうのです。 […]

人気曲をリライトしました|「シベ1」「シベ2」をより深く!

今回、北欧の名作2本をブラッシュアップしました。 シベリウスの交響曲第1番と交響曲第2番――これら2つの名曲解説記事を、大幅にリライトしました! ▼リライト済みの記事はこちら 作曲された背景や各楽章の特徴 演奏者視点での聴きどころ より分かりやすい構成・解説 を追加し、初めての方でも楽しめる内容に仕上げています。 北欧の雄大さ、涼しさを感じられるフィンランドの名曲たち。 ぜひご一読ください!

【解説】サン=サーンス 交響曲《オルガン付き》|構築美が光るフランスの名曲

壮麗なオルガンが鳴り響く、唯一無二の交響曲—— サンサーンスの交響曲第3番《オルガン付き》は、その名の通りオルガンを用いた豪華な響きが特徴です。 ですが、この曲の真価は“音の派手さ”だけではありません。厳かで、透明感のある響き。宗教的な要素すら感じさせる、構造美と叙情の両立。聴く者の心を静かに揺さぶる、深みある傑作なのです。 筆者 緻密さ、そして静けさの中に光る美しさも格別です! 本記事では、バイ […]

【解説】シューマン 交響曲第3番《ライン》|希望と祝祭が響く名曲

新たな川の流れを切り拓くような、希望に満ちた一作——シューマンの交響曲第3番《ライン》は、彼の充実期に生まれた、生き生きとした名曲です。 シューマンといえばピアノ曲で知られていますが、4つの交響曲も非常に人気があります。どの作品にも、人生の光と影がにじむような深い表情が感じられます。愛妻クララとの絆、そして後年彼を苦しめた精神の不調——《ライン》にも、そうした人生のドラマが色濃く映し出されているの […]

人気曲をリライトしました|「ドボ8」「アメリカ」をより深く!

今回、ドヴォルザークの名音楽2本をブラッシュアップしました。交響曲第8番と、弦楽四重奏曲第12番《アメリカ》――これら2つの解説記事を、大幅にリライトしました! ▼リライト済みの記事はこちら 作曲された背景や各楽章の特徴 演奏者視点での聴きどころ より分かりやすい構成・解説 を追加し、初めての方でも楽しめる内容に仕上げています。 特に、「ドボ8」の郷愁感・明るさの魅力「アメリカ」の伸びやかさの秘密 […]

【解説】チャイコフスキー 序曲「1812年」|ナポレオン戦争と大砲が響く名作

チャイコフスキーの序曲「1812年」は、クラシック音楽の中でも特に派手な一曲です。 タイトルの「1812年」はナポレオンのロシア遠征が行われた年。ロシアとフランスの戦いを題材に、鐘や大砲まで使った壮大なサウンドが魅力です。あまりに迫力があるため、レコードでは「スピーカー破損に注意」と記載されたこともあります。  筆者 クラシックに詳しくなくても、この曲のテーマは耳にしたことがある人も多いはず! 本 […]

人気曲をリライトしました|「運命」「新世界」をより深く!

今回、不動の名交響曲2本をブラッシュアップしました。ベートーヴェンの交響曲第5番《運命》とドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》――これら2つの名曲解説記事を、大幅にリライトしました! ▼リライト済みの記事はこちら 作曲された背景や各楽章の特徴 演奏者視点での聴きどころ より分かりやすい構成・解説 を追加し、初めての方でも楽しめる内容に仕上げています。 特に、「運命の動機」とは何か?「新世界」 […]

【解説】ベルリオーズ 幻想交響曲|恋と幻覚が生んだ革命的音楽

激しい幻覚が生んだ、狂気すれすれの交響曲——それがベルリオーズの《幻想交響曲》です。作曲者自身の恋愛体験をベースにしたこの作品は、今も聴き手を圧倒し続けています。 異常なまでの感受性と想像力が、五つの楽章を通じて次々と爆発する構成。とくに、ギロチンの一撃や魔女のロンドなど、音楽で描かれる情景は鮮烈そのものです。 今回はそんな《幻想交響曲》を、作曲の背景から各楽章の聴きどころ、バイオリン弾きならでは […]

【解説】ラフマニノフ 交響曲第2番|心を満たす波と旋律の名曲

《ピアノ協奏曲第2番》と並び、多くの人を魅了し続けるラフマニノフの名作《交響曲第2番》。広大な情景が浮かぶような旋律、深く語りかけてくるような構成美――この作品には、彼自身の心の軌跡が刻まれています。 過去の苦悩とトラウマ、そして再び交響曲と向き合い立ち上がるまでの道のり。この曲は、ラフマニノフにとって“再生”のシンボルであり、光を取り戻した証しでもあります。 本記事では、バイオリン歴35年以上の […]