バイオリン弦・肩当て、室内楽曲、オーケストラ曲の紹介・解説をしています。興味があればご覧ください!

【解説】シューベルト《未完成交響曲》|2楽章だけの名作に込められた、静かなる情熱

クラシック音楽の世界には、不思議な名作がいくつもあります。その中でも特に有名なのが、シューベルトの《未完成交響曲》。名前の通り、完成していないのに、今では彼の代表作の一つとして愛されています。 この曲は、彼の晩年期に書かれました。静かなる葛藤と、歌い紡ぐようなメロディーの美しさが魅力です。 本記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、未完成交響曲の特徴を解説。作曲経緯・各楽章の内容のほか、バイオリ […]

【解説】チャイコフスキー 交響曲第5番|情熱と哀愁が交差する傑作!

チャイコフスキーの交響曲第5番は、壮大なドラマと情熱に満ちた名曲です。彼の「三大交響曲」(第4~6番)の中でも、最も演奏される機会が多く、多くの人に愛されています。 この曲には、哀愁を帯びた旋律、ロシア的な情緒、そして精巧な構成美が詰まっています。まさに、チャイコフスキーらしさが凝縮された一曲といえるでしょう。オーケストラに携わる人なら、一度は演奏したことがあるかもしれません。 🎼本記事では、バイ […]

【解説】チャイコフスキー『イタリア奇想曲』|異国情緒の華やかな響き

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、チャイコフスキー「イタリア奇想曲」を紹介します。 この曲は、彼がイタリアでの保養中に書かれた作品です。イタリアの旋律がふんだんに使われているのが特徴。万華鏡のように明るい色彩を持つ、16分ほどの曲です! 筆者 晴れやかになりたいときにピッタリの曲です! この記事を読むと、イタリア奇想曲の作曲背景や、聴きどころがわかります。 簡単なま […]

【解説】ベートーヴェン『エグモント序曲』|悲劇の英雄を描いた名曲

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、ベートーヴェン「エグモント」序曲を紹介します。 この曲は、劇物語の序曲です。中世の実在人物「エグモント伯」の悲劇をベースとしています。 そのため…端正ながらも、激動のストーリーが味わえる一曲。8分間の中に物語が凝縮され、ベートーヴェンの活き活きした書法を楽しめます。  筆者 ベートーヴェンの序曲の中でも、かなり完成度が高い一曲です! この記事を読むと、 […]

【名曲解説】シベリウス『フィンランディア』|国を鼓舞した壮大な旋律

この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、シベリウス「フィンランディア」を紹介します。 この曲は、フィンランド国民の苦難と、輝かしい未来を描いています。 蜂起を起こす国民の心が感じられ、とても高揚感のある音楽です! この記事を読むと、シベリウスの人物像、この曲のバックストーリーや各部の内容がわかります。 簡単なまとめ ロシアの圧政により、フィンランドの民族主義が高まった時代 […]

【解説】R.シュトラウス『ばらの騎士』|華麗なるモーツァルト風楽劇

今回は、音楽史終盤の作曲家…リヒャルト・シュトラウスの素晴らしい曲を紹介します。 リヒャルトの代名詞ともいえる曲で、ぶわっと広がる色彩・鮮やかさが特徴です。 それだけでなく、この作品はモーツァルトのオペラを目指しており、陽気で聴きやすいです。 この記事では、「ばらの騎士」のストーリー、作曲背景、組曲の聴きどころなどを紹介します。  筆者 今日ではオペラはほぼ上演されず、25分程度に短縮された組曲が […]

【解説】R.シュトラウス『ドン・ファン』|究極の愛を追い求めた英雄譚

今回は、音楽史終盤の作曲家、リヒャルト・シュトラウスの曲を紹介します。 この時代には重厚な作品が多いですが、一方でリヒャルトの曲は華やかでスピード感があり、初めて聴く人にもおすすめできます。  筆者 今回のドンファンは初期作品のため、比較的取っつきやすいです! この記事では、バイオリン歴35年以上・海外学生コンクール歴ありの筆者が、ドンファンの魅力やバックストーリーを紹介します。 [outline […]

【解説】シベリウス/交響曲第2番【南国の空と北欧の響き】

この記事では、バイオリン歴35年以上、コンクール歴ありの筆者が、シベリウスの交響曲第2番を紹介します。 第2番は、シベリウスがイタリア旅行中に作曲されました。 そのため、彼特有のドラマチックさに加え、イタリアに影響されたような晴れやかな雰囲気が特徴です。 一方で、対比のように陰鬱とした部分もあるのが面白いです。  筆者 とても聴きやすいため、彼の交響曲では最もよく演奏されます! この記事を読むと、 […]

【解説】エルガー『威風堂々』【英国が誇る壮麗な行進曲】

エルガーの作品ってどんな特徴があるんだろう? 入学式や卒業式でよく流れる、あの曲の成り立ちを知りたい! この記事では、バイオリン歴35年以上の筆者が、エルガー「威風堂々」を紹介します。 この曲の中間部は、「希望と栄光の国」-Land of hope and glory- の別題があります。 イギリスで最も有名な管弦楽曲で、日本でも入学式・卒業式でよく演奏されます。 ちなみに…威風堂々は筆者が人生で […]

【解説】ベートーヴェン/交響曲第9番(第九)【歓喜の歌が響く名曲】

第九のメロディは知っているけど、全体ではどんな曲なの? あの歌詞の元ネタはなんだろう? 日本では、年末に第九が必ず演奏されます。 あの大合唱のメロディは誰もが聴いたことがあるのではないでしょうか。 しかし第九は、あのメロディ以外にもさまざまなメッセージや仕掛けに溢れています。 ベートーヴェンの遺した最後の交響曲だけあり、強い意志が見られる曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上、コンクー […]