【やっぱり故郷はいいよね】ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第13番・第14番 解説

弦楽四重奏曲第13番・第14番は、ドヴォルザークがアメリカ滞在で精神疲労を起こしたあと、故郷に帰って心の回復とともに書かれた曲です。 故郷ボヘミアの空気をたっぷり味わうかのような曲調。そして晩年のドヴォルザークによる円熟した技法です。 2曲とも知名度は低いかもしれませんが、素晴らしい名曲なのです。個人的には、前作の第12番「アメリカ」と同じくらい有名になってほしいです。 この記事では、バイオリン歴 […]

【ドヴォルザークの魅力が詰まった曲!】ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」解説

ドヴォルザークの「アメリカ」。弦楽四重奏曲のなかで10本の指に入るほど有名な曲です。 この曲は、晩年のドヴォルザークが、スピルヴィルというアメリカの景勝地で過ごしているときの作品です。 ドヴォルザークらしさがあふれ出た、実にのびのびとした曲です。 この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール入賞歴ありの筆者が、ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲「アメリカ」について解説します。 「アメリカ」にはどうい […]

【西洋音楽とあらゆる民族音楽との結晶体】ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」解説

「新世界より」には、ドヴォルザークのどんな気持ちが詰まっているのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの「新世界より」。ひじょうに有名な曲ですよね。 「新世界より」という副題は、彼が晩年に滞在したアメリカのことを指します。 この曲は、ドヴォルザークの異国の地でのさまざまな思いや体験が詰まった曲なのです。 この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール入賞歴ありの筆者が […]

【西洋音楽とボヘミア色が融合した名曲】ドヴォルザーク/交響曲第8番 解説

ドヴォルザークのあの素敵なメロディーはどこから生まれてきたものだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ドヴォルザークの交響曲第8番。通称「ドヴォ8」「ドボ8」とも呼ばれています。 牧歌的でどことなく懐かしいメロディー。しかし同時に、端正でととのった作りになっています。 この曲は、西洋音楽の構造と、いわば民族音楽の郷愁とを、うまく溶け込み合わせた曲なのです。 この記事では、バイオリン歴3 […]

【芳醇でやわらかな響きが魅力!】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第1番 解説

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 心にしみるような曲を知りたい・・・ メンデルスゾーンで有名な曲といえば、「真夏の夜の夢」「交響曲スコットランド・イタリア」「弦楽八重奏曲」が挙げられます。 これらに比べると、弦楽四重奏曲第1番はさほど有名ではないかもしれません。 しかし、とても素敵な曲なのです。 曲全体を端的に表すと、とても芳醇で柔らかい作品です。 タクマ(筆者) 20歳の青 […]

【問いかけで始まるロマンチックな曲】メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第2番 解説

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で聴きやすいものはない? 弾くにあたって作曲背景を知っておきたい! メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲で、もっとも有名と思われるのはこの第2番。「第2番」とされながらも、実は第1~6番のなかで最初に作られました。 タクマ(筆者) 初期の作品とは思えないほどの完成度。とても素敵な曲です! この記事では、バイオリン歴35年以上・コンクール入賞歴ありの筆者が、メンデルスゾーンの […]

【若さとエネルギーに溢れた音楽!】メンデルスゾーン/弦楽八重奏曲 解説

メンデルスゾーンの弦楽八重奏って有名だけれど、改めてどんな曲なんだろう? 部活動の8人で弾きたいけれど、ぶっちゃけ難しい? 弦楽八重奏曲という編成は珍しく、その中ではこのメンデルスゾーンの作品がもっとも有名で、演奏機会も多いです。 小交響曲の趣がある弦楽器だけの室内楽編成で、メンデルスゾーンの素直でまっすぐなエネルギーを感じられます。聴くのはもちろん、8人集まったらぜひ演奏にもチャレンジしてほしい […]

【運命は扉を叩かない!?】ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」解説

「運命」という副題は有名だけれど、改めてどんな曲なのだろう・・・? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! 「ジャジャジャジャーン」 これだけで伝わる曲だというのもすごいですね。 今回は、日本人が最も知っている曲であろう、ベートーヴェンの「運命」についてです。 冒頭の4つの音がとても有名ですが、それだけではありません。全体を通してものすごいエネルギーに溢れた、屈指の名作です。  クロ(筆者) あ […]

【「傑作の森」の活力あふれる作品!】ベートーヴェン/交響曲第4番 解説

ベートーヴェンの第4番はあまり聞いたことがないけれど、どんな曲なのだろう? 弾くにあたって時代背景を知っておきたい! ベートーヴェンの交響曲第3番『英雄』、第5番『運命』は有名な曲ですね。 実は、その間に位置する交響曲第4番も、とても魅力的な曲なのです。 後世のメンデルスゾーンは、ベートーヴェンの交響曲第4番が大好きで自筆譜を持っていたほどです。シューマンもまた、同じように絶賛しています。  クロ […]

【初期作品ながら非常に高い完成度!】ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第1~6番 解説

ベートーヴェンが好きなのだけれど、おすすめの曲はある? 初めてでも取り組みやすいカルテット作品はないかな? ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は全部で16曲あり、うち1~6番は初期作品といわれます。 初期作品といえど、これら6曲は素晴らしい仕上がりとなっています。彼はほかの作曲家と比べて、十分な実力を付けてから弦楽四重奏曲に取り掛かったためです。 ですので、これらの作品を聴き比べるのも楽しいですし、初め […]